案内人は、63年間 マネキンを作り続ける男とその教え子 欠田誠/中村道彦さん
原型師
マネキンの元となる型を粘土で作る
日本人はマネキンを作るのに適している
今でも最後まで手作り
原型を元に型を作りFRP(強化プラスチック)を張り込む
各パーツを組み合わせ最後にメークを施す
スーパーリアルマネキン
モデルの目を開けたまま型をとり忠実に再現
ボディは創作する場合も多い
足がない胸像
MAYLEE(メイリー)
女性らしいポーズで下着や水着のディスプレイに最適
顔を少し大きめにして表情にも目が留まりやすくしている
筋肉描写にこだわったスポーツマネキン
ゴルフ用品用のマネキン
中村さんが手がけたマネキン
一般的なマネキン
男性はそのブランドのMサイズ
女性は9号に合わせて制作
というような制約がある
スポーツマネキンはサイズの制約が外れる
解剖学を見ながら作ったそうです
時代の映し鏡 マネキン進化の歴史
時代の映し鏡 マネキン 進化の歴史
大正〜 | 憧れマネキン時代 |
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昭和20年代〜 | ハンガーマネキン時代 |
昭和42年 | ツイッギーがマネキンに革命 |
昭和50年代〜 | ディスプレイマネキン時代 スーパーリアルマネキン時代 |
平成 | 徐々に需要が少なくなってくる |
令和 | ??? |
大正時代 フランスからマネキンを輸入してた
その当時のマネキンはロウで出来ていた
船の中で溶ける
今の金額でいったら1体400万円くらい
ロウが溶けたものを修理
島津製作所
当時マネキンの修理を行っていたが
人体模型製作で培った技術を元にマネキンの試作を開始
1930年に日本独自のファイバー(紙)素材のマネキンを開発
マネキンは高価で大手百貨店などで使用されていた
昭和20年代〜 高度経済成長期に ファイバー→FRPに
コストと手間が軽減
大量のマネキンをディスプレイし 客はマネキンから服を脱がして買っていった
昭和42年〜
ツイッギー
日本のファッション自体変えた
女性の生き方も変えた
日本の女性は足を出すことがなかった
ツイッギーの出現によってマネキン業界は、これまで隠していた足も美しく見せる必要ができた
より美しいプロポーションのマネキンが登場
さらに、マネキン自体が強く主張する時代に突入
スーパーリアルマネキン
息を吸うためにパイプをくわえていた
時代の映し鏡 マネキン顔年表
時代時代で顔が変わっていっている
当時流行していた方が造形的に反映されている
昭和29年 オードリー・ヘップバーン
昭和31年 マリリン・モンローの髪型
昭和50年代後半から平成初期まではスーパーモデル風
平成になると、不特定多数を見せれる抽象マネキンが栄え始めた
ハイブランド、ジュニアブランド、ティーンブランドは、ブランドのイメージを強く出すところはリアルマネキンを好んで使う場合も。
明日 見に行きたくなる! 最新マネキン事情
マネキンに起きた3つの変化
①理想のスタイル→親近感スタイル
②服を目立たせる→マネキンも主張
③たたずんでいる→チームプレー
①理想のスタイル→親近感スタイル
メタボ系 スーパーメンズマネキン トーマネ
高齢者系 HI CHEESE! 平和マネキン
②服を目立たせる→マネキンも主張
唇発光系 Brilliant トーマネ
リモコンで唇の色を20色に変えられる
調光・点灯パターンの調節可能
身長高い系 191cmマネキン GEO アップル
一般的なサイズより約10cm高く
存在感が増し服が美しく見える
ハイテク系 i.Dummy Winswin社
サイズが自由自在に調整可能
③たたずんでいる→チームプレー
躍動感系 パルクールシリーズ トーマネ
パルクールの動きを元に躍動感を強く打ち出したマネキン
伸縮性をアピールするためパルクールマネキンを使用
家族でセット系 ファミリーマネキン トーマネ
親子のコーディネート
若者の風景系 CROSS 平和マネキン
ディスプレイが話題となるユニクロでは、大量のマネキンで豊富な色と存在感を演出
渋谷109のbaby Shoopでは、黒人モデルのナオミ・キャンベルをイメージしたマネキンを長年使用。
R&Bファッションがメインなので ブランドイメージがストレートに伝わるよう考えたそうです。
2019年4月30日 マツコの知らない世界