夏バテ
胃腸の機能低下・脱水症状・食欲不振など
夏バテ食材の選び方や調理方法で健康効果が半減してしまう恐れがある
ニンニク
ニンニクに含まれるアリシンが重要な栄養素
夏は冷たいモノを食べる機会が増え、内臓が冷え 機能が低下
ニンニクに含まれるアリシンという成分は、血流を促進
体を温める効果がある
アリシンをより多くとれる調理法は、
Q. スライス or すりおろす
アリシンは元々ニンニクの中になく、カットした時に生成される。
細胞が壊れる→アリシンが生成
細胞を粉々にした方がたくさん生成される
切るよりもすりおろした方が圧倒的にアリシンの量が多い
アリシンの効果を得る調理法
アリシンは生のままでは健康効果を発揮できない
加熱しないと効果が得られない
加熱するとアリシンがかたまりになってスルフィドという物質に変化する
ニンニクのスタミナ効果は、スルフィドの効果でアリシンの効果ではない
スルフィド 疲労回復、血液サラサラなどニンニクに期待できる健康効果のほとんどを担っている物質
パプリカ
パプリカといえば豊富に含まれるビタミンC
ビタミンCは免疫力を高める
→夏風邪予防に効果的
→紫外線対策にも有効
パプリカはレモンよりも豊富にビタミンCを含んでいる
ビタミンCがより豊富なのは、オレンジパプリカ
パプリカに含まれるビタミンC ※100gの含有量
オレンジパプリカ | 194mg |
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赤パプリカ | 164mg |
黄パプリカ | 133mg |
レモン | 100mg |
切り方
切り方でビタミンCの量が変わる
パプリカを縦の線に沿って切るとビタミンCが温存できる
繊維が縦に並んでいる
横に切ってしまうと細胞が壊れてビタミンCが流れ出てしまう
縦に切る→細胞が壊れにくい
ビタミンCを効率的にとれる
鶏肉
鶏肉には、イミダゾールジペプチドという成分が多く含まれている
夏バテによる疲労の主な原因は、体へのストレスによる活性酸素 の発生
脳や筋肉を使うことで発生する活性酸素
活性酸素が増え過ぎると、細胞を傷つけて老化や疲労の原因になる
イミダゾールジペプチド
→活性酸素を減らす働き
イミダゾールジペプチドがより豊富に含まれているのは、
Q. 鶏モモ肉 or 鶏ムネ肉
鶏の祖先と言われる セキショクヤケイ。
セキショクヤケイは空を飛ぶことができたが、人間に飼われるようになって飛ぶ能力が退化。
最もイミダゾールジペプチドが多いムネ肉は渡り鳥
1番疲労する部分はムネ肉
運動すると活性酸素が発生する
これを中和していかないと太平洋を渡りきれない
海を渡る時に使う部分にイミダゾールジペプチドがたくさん入っている
イミダゾールジペプチドが活性酸素を中和
鶏にもその名残がある
イミダゾールジペプチドの含有量 ※100gの含有量
鶏モモ肉 | 467mg |
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鶏ムネ肉 | 1223mg |
調理方法による差
イミダゾールジペプチドは水に溶ける
ゆでてしまうと…イミダゾールジペプチドが流れ出る
焼くとそのまま肉の中にとどまって摂取できる
夏バテには、ムネ肉のチキンステーキ がおすすめ
さらにそこに、レモンやトマトを使ったソースを合わせることで…
エネルギー効率を高めるクエン酸の効果がプラス
より疲労回復効果がUP
レバー
レバーは他の食品に比べて鉄分が多く含まれている
汗をかくことで失いやすいのが鉄分
鉄分が不足すると体に酸素が行き渡らなくなる
→バテやすくなり、貧血につながる
鉄分を補うのに最適なのがレバー
鉄分をより多くとれるのは、豚レバー
レバーの鉄分の含有量 ※100gの含有量
豚レバー | 13.0mg |
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鶏レバー | 9.0mg |
牛レバー | 4.0mg |
ほうれん草や小松菜など野菜にも多く含まれるイメージ
豚レバーに含まれている鉄分は、野菜の鉄分とは種類が違い5倍も吸収率が違う。
野菜 植物性鉄分(非ヘム鉄)
レバー 動物性鉄分(ヘム鉄)
貧血には野菜よりもレバーの方が◎
ある食べ物と食べると効果が半減
玄米
フェチン酸が鉄分の吸収を阻害
そのまま便として捨てられてしまう