めも blog

なにかしらのめも

昔と今の健康常識の差

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卵は1日1個までは間違い
今の健康常識では1日5個食べてもOK

昔は、卵を1日2個以上食べると、コレステロール値が上昇すると言われていた。
最新の研究では、コレステロール値は食べたものの影響をほとんど受けないとわかった。

インフルエンザの予防にうがいは間違い
今は、インフルエンザ予防にうがいは無意味とされている。
インフルエンザウイルスは喉につくと、わずか数分で体内に侵入してしまうことが判明した。


食事

昔 1日に30品目食べるのが良い
 ↓
今 食品の数は関係ない

「1日30品目」が広まったきっかけは、1985年に厚生労働省が「健康づくりのための食生活指針」に「一日30食品を目標に」と記載したことがきっかけ。
食品に含まれる栄養素は食品ごとにそれぞれ異なっていて、異なる食品から幅広く栄養をとるべき、だと当時は考えていた。
しかし現在では、実際に30品目を毎日食べていると高確率でカロリーオーバーになり、肥満・生活習慣病につながる可能性がある。


お茶の水 健康長寿クリニック 院長 白澤卓二先生のオススメ
1日に15品目を摂取
・栄養バランスが良い
・1日2000kcal以下

先生オススメの15品目
豚肉、魚、大豆、卵、米、キャベツ、トマト、ブロッコリー、ニンジン、ジャガイモ
ワカメ、牛乳、リンゴ、オレンジ、バター

タンパク質や食物繊維など必要な栄養素を摂るためには、肉や魚、野菜、果物などをバランス良く、1日に15品目摂れば十分。

運動

昔 早朝の運動は体に良い
 ↓
今 早朝の運動はしてはいけない

昔は、早朝に運動することで、血液の循環が良くなり、脳が覚醒すると言われていた。
しかし、心臓をコントロールしているのは脳の中にある自律神経。
脳が覚醒していない早朝に激しい運動をしてしまうと心臓が暴走してしまう可能性が高くなる。

心臓の動きをコントロールして心拍数を上げ下げしているのは、脳の自立神経が行なっている。
そのため朝、脳が目覚めていない時に運動をしてしまうと、心臓の動きをコントロールすることができなくなり、必要以上に心拍数が上がりすぎ、心臓に負担がかかってしまう。

その結果、心筋梗塞など突然死のリスクが上がる。


今の健康常識では、
起きたら まずは朝食
 脳を目覚めさせるためにゆっくりと朝食をとる
食後 1時間以上空ける
 最低でも1時間以上空けてから運動するのが良い。

昔 耳かきはこまめにした方が良い
 ↓
今 耳かきは月に1回で良い

昔は耳あかが溜まっているとかゆみ・不潔
「こまめに耳かきをした方が良い」と言われていた。
今は、耳あかは抗菌・殺菌作用、表皮を保護する役目があると言われている。

耳あかには自然に排出される能力があるので、耳かきは必要ない。
耳の中の皮膚は鼓膜から外にベルトコンベアのようにゆっくり動いているので、耳あかは自然に外に押し出される。

気になる方は月に1回程度耳かきをやるのも良い。

月に1回の耳かきのやり方

綿棒を水で濡らし、耳の入り口から1cm以内の内側をやさしくこする

ケガ

昔 すり傷は乾燥させた方が良い
 ↓
今 すり傷は湿らせた方が良い

昔は乾燥させて早くかさぶたを作った方が良いと考えられていた。
しかし最近の研究では、かさぶたを作らない方が傷が早くキレイに治ると分かった。

傷口から出てくる透明な液体が傷口を修復してくれるのだが、かさぶたができてしまうとこの体液が傷口全体に広がらない。
傷口に絆創膏を貼って湿ったままにしておくと…
かさぶたができず、体液が傷口全体に広がるので、傷が早く・キレイに治る

傷口を乾燥させない絆創膏は、ドラッグストアなどで購入できます。

①遠くを見ると目が良くなる → 良くなることはない
本やスマホなど近くばかり見る人は、毛様体という筋肉を力を入れて収縮している。
常に緊張した状態で疲れてしまう。
遠くのモノを見ると、緊張がほぐれて楽になる。
疲れていたのが少し楽になるだけで、目が良くなったわけではない
近視・遠視・老眼が治るのはありえない

緑色のモノを見ると視力が良くなるというのは、
緑の波長は網膜にとって心地良く、リラックスする効果は確かにあるが、それによって目が良くなるわけではない。

②暗い所で本を読むと目が悪くなる → 間違い
暗い所は見えにくいが、それで視力は悪くならない
暗い所では光を入れようとして瞳孔が大きく開く。
そうすると近くが見えにくくなる。
すると、近くを一生懸命見ようとして筋肉が緊張し、余計筋肉が疲れてしまう。

60代後半から急に近くが見えてくることがあるが、老眼が治ったのではなくて、核白内障という白内障が出てきた。

③紫外線は目に悪い
紫外線は、白内障など様々な目の病気の原因になる
なるべく浴びるのは避けた方が良いが、紫外線も目にとって良いこともある。
紫外線(バイオレットライト)によって近視が進むのを抑えることができるという報告があるそう。
紫外線によって眼球を強くしてくれる。

太陽は強い光なので網膜を傷つけたりするため、決して見ないように。
普通に外で遊ぶ程度で良いそうです。
家の中に閉じこもって勉強、テレビゲームばかりやるのは目にとって良くない。

身近な病気

①風邪を引いたら安静にする → 間違い
風を引いたら軽く運動をする

風邪自体はウイルス性のモノ
ウイルスが体に入るとウイルスを撃退するために免疫細胞が戦う。

昔 安静にした方が免疫細胞が活性化すると考えられていた。
最近の研究では、軽い運動で血流を良くすることで免疫細胞が増加し活性化することが分かった。

今は、風邪の初期・軽い風邪は運動しても良い
20分程度のウォーキングなど軽く汗をかくくらい、体がポカポカするくらいの運動がオススメ

38℃以上の高熱の場合、逆効果になる。


②1度花粉症になったら治らない → 間違い
昔から花粉症で良く言われているのがバケツ理論。
毎年花粉のアレルギー物質が少しずつ体内に蓄積されて許容量を超えると花粉症になるという考え方。
これだと、1度発症したものはもう2度と戻らない

現在は、天秤理論
その時の花粉の量とストレスなどの抵抗力がバランスをとっている。
ある年に花粉が多くストレスが多くて調子が悪いという時には、花粉症の症状が出てきてしまう。
一方、その時その場所に舞う花粉の量が自分の抵抗力を下回った時には花粉症の症状が現れない。


花粉症の治療法、舌下免疫療法
スギのエキスを毎日舐めていくもの。毎日舐めていくことで体に免疫を作っていく。
アレルギー物質を毎日舌の裏に投与。体をアレルギー物質に少しずつ慣れさせる。
現在、スギ花粉症とダニアレルギー性鼻炎の2種類の治療に活用されている。

効果が出るのに数か月かかる。
来年の症状を抑えるには6月から始めると◎!


過呼吸になったらビニール袋を使う → 間違い
過呼吸とは、強い緊張やストレスなどでうまく呼吸ができなくなる。
酸素を取りすぎてしまい、二酸化炭素が減少することで、手足のしびれ、めまいなどの症状が現れる。
以前は「紙袋」「ビニール袋」で呼吸して、息を吐いて二酸化炭素を吸い込むことで酸素の量を減らすと考えられていた。

しかし、袋を使うことで二酸化炭素を吸いすぎて逆に酸素が足りなく場合がある。

現在の対処法は、口すぼめ呼吸
通常の呼吸は、吸1:吐2
過呼吸の時は、吸1:吐1 になる
→ゆっくり吐いて呼吸回数を減らせばいい

鼻から2秒で吸い、口から8秒で吐く

これだけで、血液中の酸素濃度は下がってくるので症状が和らぐ



この差って何ですか?  2018年5月22日