「縁起の良い日」「縁起の悪い日」の差
カレンダーにも、大安、仏滅、赤口、先勝、友引、先負という日が書かれている。
これは、六曜という中国から伝わった占い。
縁起の良い順が決まっている。
縁起の良い日 縁起の悪い日
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大安 友引 先勝 先負 赤口 仏滅
縁起の良い時間帯が長い順
大安 0:00〜24:00 吉
友引 0:00〜11:00 吉 11:00〜13:00 凶 13:00〜24:00 吉
先勝 0:00〜12:00 吉 12:00〜24:00 凶
先負 0:00〜12:00 凶 12:00〜24:00 吉
赤口 0:00〜11:00 凶 11:00〜13:00 吉 13:00〜24:00 凶
仏滅 0:00〜24:00 凶
先勝 先んずれば勝つ
先負 先んずれば負ける
先勝の方が縁起が良い理由
昔は、朝早くから農作業などを行い、午後日が暮れると寝ていたため、活動時間が午前の方が長かったことから、
午前が吉の先勝の方が縁起が良いとされている。
5:00〜17:00までが活動時間だった。
六曜はなぜカレンダーに載るようになったのか
昔はカレンダーのようなモノを「暦」と言った。
明治時代に起きたある事件がきっかけで六曜が暦に載るようになった。
1872年 明治時代 初期
暦に占いを載せる文化は昔からあり、六曜ではなく別の占いが載っていた。
1日の運勢を12パターンから占う「
運勢を30パターンから占う「
庶民にとって占いは生活の指針であり、なくてはならないものだった。
しかし、占いを信じ込むあまり、賭博でお金を使いすぎるなど身を滅ぼす人が続出。
このような状況を見かねた政府が、明治5年 占い禁止令を発令
暦に載っていた占いを全て禁止した。
すると1番困ったのは、暦が売れなくなった暦屋。
暦屋さんが思いついたのは、「六曜を載せる」こと。
それまで暦に載っていた複雑な占いに比べ、運勢が6パターンで全く人気がなく、占い禁止令の対象に入っていなかった。
生活の指針である占いを失っていた人々にとって、単純な六曜でもないよりマシだと、六曜の載った暦を求める人が殺到。
六曜の載った暦は全国に広がり、現在もカレンダーに六曜が載っている。
この差って何ですか? 2018年5月15日