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なにかしらのめも

贈り物の熨斗を付ける時・付けない時の差

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誕生日、就職祝い、謝罪、結婚・出産、還暦、お葬式などのシチュエーション

誕生日  →付ける
就職祝い →付ける
結婚・出産→付ける
還暦   →付ける
謝罪   →付ける
 "のし"はめでたい時に付けると思っている人が多いが、本来は「相手を敬う気持ち」を表すために付ける
 そのため、謝罪の時などでも”のし”は付けるモノ
お葬式  →付けない

のしを付けてはいけないのは、お葬式のお供え物や香典返しだけ

熨斗の誕生

奈良時代天皇に農作物や特産品を献上していた。
海の近くで暮らす人々の献上品は、アワビ。
アワビは海の底に生息しているため命懸け。数が少なく貴重なモノとされていた。
ところが天皇の元に届く頃には、生のままでは腐りやすいという欠点が。
干して干物にすればいいと思いつくも、干物にするのに時間がかかる。
そのため、より早く干物にするために細長く切り、熱した鉄で薄く伸ばすようになった。
それによって長期間の保存を可能にした。

当時、伸ばす→す と言っていたので、
熨したアワビを熨しアワビと呼んでいた。

熨しアワビ=天皇に献上するほど貴重なモノ ということから、
いつしか相手への敬意を表す意味を持ち、贈り物に添えるように。

江戸時代には、より相手への敬意を表すために、熨しアワビを紙で装飾するようになり、
どんどん豪華な装飾を施したモノへ進化していった。

ところが、昭和になり戦後の物不足の影響とアワビが高価であるということから、次第に印刷した”熨しアワビ”を付けるようになっていった。


紙自体は"のし"ではなく"のし紙"

右上にある小さな飾り部分を"のし"と呼び、その中にある黄色い部分はアワビ

お葬式の時にのしを付けてはいけない理由

お葬式では仏教の教えで動物を殺生したモノを食べたり、出さないということになっている。
熨斗は、アワビを殺生してつくられたモノなので、お葬式にそぐわない。

お供え物や香典返しなどでは"のし"が付いていないモノを使用。
のし紙ではなく掛け紙という

これまでは、お葬式だけ"のし"を付けてはいけないとされていたが、最近ではお見舞いの時も"のし"を付けない。
本来、お見舞いの時は付けていたが、「病気を延ばす」「入院を延ばす」という意味合いで"のし"は付けない傾向になっている。

お見舞いの時は”掛け紙”で贈り物を!



この差って何ですか?  2018年3月6日