薄いお餅で巻いた桜餅は関東で生まれた桜餅
お餅で包んだ桜餅は関西で生まれた桜餅
なぜ「関東」と「関西」で桜餅の形が違うのか
先に生まれたのは関東の桜餅
どのようにして関東の桜餅が生まれたのか
1717年(江戸中期) 隅田川沿いにある長命寺の入り口に立っていたのは、桜餅を作った山本新六。
隅田川の川沿いには桜並木があり、桜は新六にとって悩みの種。
秋になると桜の落ち葉だらけに。掃いても掃いても落ちてくる葉は無限地獄。
桜の葉っぱを使い商売をしようと考えていた。その時目に止まったのが椿餅。
椿餅とは、お餅を椿の葉で包んだ和菓子。
「椿餅みたいに桜の葉っぱで餅を包めばいい。いい香りが付くし、お餅も乾燥しない」と思いつき、薄いお餅であんこを巻いて、それを桜の葉っぱで包んだ桜餅が誕生した。
なぜこの形にしたのかは定かではない。
これまでにない目新しいお餅ということで江戸で大ヒット
大ヒットの理由はもう1つ
桜の葉っぱが食べられるように作られていること
桜の葉っぱは放っておくとすぐにシワシワに。
葉っぱをきれいなまま保存しておくために、桜の葉を塩漬けにして保存
桜餅を作った時、葉っぱとお餅を一緒に食べるという発想はなかった
桜の葉はあくまで「香り付け」や「乾燥防止」だった。
桜の葉っぱを食べるようになったのは偶然。
客の1人がお餅と葉っぱをうっかり一緒に食べた。
そして、「甘いお餅としょっぱい葉が美味しい」という評判が広がり、葉っぱごと一緒に食べるようになった。