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なにかしらのめも

日本の手紙のマナー

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外国人が日本人から手紙をもらった時の疑問
日本の手紙にまつわる差

白紙を入れる手紙・白紙を入れない手紙の差

日本サービスマナー協会 GM講師 松原奈緒美さん。

手紙の中に入っている1枚の白紙は元々「返信用」として入れていた。

手紙のやり取りが増えたのは戦国時代
この頃に返信用として白紙を入れるようになったと言われている。
現代では紙はすぐに手に入るが、戦国時代の安土桃山時代頃までは紙はとても高価で貴重なものだった。
そのため、返事のほしい手紙を送る側が、負担がかからないよう相手を気遣って、返信に使ってもらうため白紙を入れた。
そして、相手を気遣い白紙を入れることがマナーとして定着。
そのなごりで返信用の白紙を入れる方がいる。

現代では別の理由で白紙が使われることもある。
「結婚祝いの手紙」は2で割り切れる枚数が良くないと言われている。
2で割り切れる枚数になった時、白紙を1枚入れる。

亡くなった方のご遺族へ送る「お悔やみの手紙」には、白紙は入れない方が良い。
本文とは別の紙を重ねる=不幸を重ねる と連想させてしまうので、白紙は入れない方が良い。

拝啓と書いた方が良い手紙・書かない方が良い手紙

「拝啓」という言葉には、拝→お辞儀、啓→申し上げる という意味があり、
2つの言葉を足した「拝啓」には、挨拶の意味がある。
手紙を送る相手が、目上の方・目下の方など関係なく基本的には「拝啓」を書いた方が良い

拝啓を書かない方が良い場合もある
結婚祝いの手紙、香典返しの手紙には書く。
お見舞いの手紙、謝罪の手紙には書かない方が良い

なぜお見舞いと謝罪は、拝啓と書かない方が良いのか。

そもそも「手紙」というのは、本当は自分自身が相手に会いに行きたいけれど会いに行けないという時に、
「自分の代わり」として使われていた。
そして拝啓という言葉には、こんにちはやこんばんはなど挨拶の役割があるので、
自分が人に会いに行った時に、まず挨拶をする場合は拝啓と書いた方が良い。

お見舞いに駆けつけた時には「大丈夫?」など、挨拶より先に相手を心配する言葉をかけるので、
お見舞いの手紙には拝啓は書かず、「お怪我の具合はいかがですか?」と相手を慮る言葉から書いた方が良い。

謝罪の時も、「この度は申し訳ございませんでした」と、挨拶はせずまず謝罪をする
謝罪の手紙には、拝啓は書かず、「この度は、申し訳ございませんでした」と謝罪の言葉から書いた方が良い。


自分が会いに行った時に、まず挨拶をする状況かどうか



この差って何ですか?  2018年3月27日